深呼吸着付®︎とは


 

目 次

 

1 深呼吸着付®︎とは

2 なぜ浴衣着付から始めるのか

3 5つの思い込みよさようなら

 

 

 

1 深呼吸着付®︎とは 

 

 

「あなた、深呼吸してる?酸素が足りてないわよ」

とある方からの衝撃のひとことから、深呼吸着付は始まりました。

 

 

それまでは、きものは好きだけど苦しいもので

着付をするのに集中しすぎて、呼吸が浅くなっていました。

息もろくにできない状態は、果たして「ふつう」なのでしょうか?

 

 

「反り腰ですね、身体が機能してませんよ」

その言葉もまた、脳震盪を起こすくらいの衝撃でした。

 

 

腰のくぼみはタオル補正しますから大丈夫です、と

本で読んだ情報のままに着付をしていたものの・・・

よくよく考えると、そのタオル補正に甘えて

「正しく立つこと」に意識が向きにくかったのでしょう。

着付を変えると、いつのまにか腰痛がなくなっていました。

 

 

昔の日本人はきものを着て野良仕事をし

家事に育児によく働き、よく動きました。

 

 

そう、元気に動けることが大前提なのです。

 

 

和服の本当の機能とは・・・

さまざまな資料や、身体のしくみから紐解くと

 

和服は身体の動きをサポートし、地に足をつけ

頭をよく働かせる「機能的な衣服」だと確信。

その持ち味を最大に活かすアイディアとして

 

「身体整う 深呼吸着付®︎」が誕生します。

 

 

 たとえば

☑︎腰紐はどこでも手に入る、伸縮しないもの

☑︎タオル補正はなるべく入れず、夏場も涼しく

☑︎身体を整える、きものの機能面、両方同時にアプローチ

☑︎深呼吸をしながら着付をするので、心が落ち着く

☑︎骨の位置を目安にするので、楽な着付ができる

 

 

また、ただ着付をして終わり、ではありません。

その後「どう動き、どう過ごすのか」にフォーカスします。

 

 

 

深呼吸着付®︎の受講生さんがよく掛けられる言葉は

 

「着慣れていますね」

 

とても楽そうに着ているからだそうです。

始めて1ヶ月や2ヶ月のことですから

最高の褒め言葉ですね。

 

 

深呼吸着付®︎は、

和服の着付が初めての方はもちろんですが

 

着られるけれど、しっくりこない

楽な気持ちで着られるなら、もっと着るのに

と思う方にも向いています。

 

  

 

2 なぜ浴衣着付から始めるのか 

 

 

きものの着付を始めるとき

ほとんどの着付教室では

「襦袢(じゅばん)の着付」からスタートします。

 

 

意外かもしれませんが

浴衣の着付はショートカット

やったとしても別メニューか、おまけ扱いなのです。

 

 

浴衣は、肌着の上に着ます。

きものは、肌着の上に襦袢を着て、その上に着ます。

 

 

見た目には、首の近くに白い「半衿」が見えていると

あの人は「浴衣ではなく、きものを着ているんだ」と判断できます。

 

 

浴衣は、襦袢というアイテムが少ないだけで

腰紐と伊達締め、少なくとも3つの道具を減らせます。

また、着付の手順もずいぶんと減ります。

これは、まだ道具の扱いになれない

着付初心者さんにとって、グッドニュースです。

 

 

もうひとつの理由として、

浴衣は比較的お値ごろで手に入りやすく

お手入れは自宅で水洗いができます。

汗をかいても、少し汚れたとしても

「洗える」という安心感は大きいですね。

 

 

深呼吸着付®︎のクラスでは

全員が必ず通る初級編として

少ない道具で学べる「浴衣の着付」を行います。

 

それも約1ヶ月かけたクラスを用意しています。

 

 

初心者ではないから、はやくきものの着付や

 

フォーマルの着付に進みたいという方も、当然いらっしゃるでしょう。

ですが、ここだけは譲れない理由があります。

 

 

なぜなら、

たとえば、補正を入れて当たり前だった身体を

タオル補正を入れなくても成立するには

身体を少しずつ慣らし、変えていく必要があるからです。

 

 

難しいことを教えてはいませんし

むしろ、シンプルなメソッドです。

 

 

 

だからこそ、

一足飛びに進めてしまいますと

テクニックの習得に始終ししてしまいがちです。

 

身体の使い方、道具の使い方といった

本当に大切なことが、どうしても抜け落ちてしまうものです。

 

 

ですが、初級の浴衣着付にひとつずつ取り組むと

1ヶ月後、

「着付の方法を覚えた」だけでは得られない

あなた自身の変化と満足感を得られるのです。

 

 

もしも次のステップ

「ふだんぎきものと名古屋帯」の中級クラス

「やわらかきものと袋帯」の上級フォーマルクラス

これらに進みたい方は

 

 

浴衣で基礎のメソッドを身につけ終わっていますから

いざ、襦袢や道具が増えても、増えたものだけに集中すればいいのです。

 

 

きものの、つるつる滑る扱いにくい生地でさえ

初級で身につけたメソッドがあれば、すぐに理屈に納得がいくはずです。

上に進むほど「あら、私できるじゃない」と驚くと思います。

 

 

このような理由から

深呼吸着付®︎では、初級の浴衣の着付オンラインを

すべての受講生が必ず通る「最大の基礎編」にしています。

 

 

1ヶ月あると、着付をしてお出かけをした時に

下駄のこと、歩き方、マナーのことなど

すぐに聞ける環境があることは、心強いと思います。

 

 

3 5つの思い込みよ、さようなら!

 

 

1「着付は難しそう」

 

着付のハードルは3つ

☑︎準備をすること ☑︎手順を覚えること ☑︎動いて出かけること


どの分野でも同じことがいえると思いますが
身体になじむまで、ある程度の練習は必要なんです。

3日間だけ、一日1時間集中する(計3時間)は

諦めてください。

 

ところが、着付を続けることで身体の軸が整い

動き方が変わってくると・・・

「なぁんだ、着付なんてかんたんだ」と

言いたくなるはず。

 

姿勢が整っていない方や肩甲骨まわりが硬い方は

 

着付を難しく感じる方が多いようですから

よくほぐしておくことをオススメします。

 

  

2「和装は苦しい、家事育児はできない」

 

自分の呼吸で、着付をしていますか?

着付次第で、普段の浴衣きものは快適そのもの。

子どもと一緒に追いかけっこ、授乳、料理に洗濯…

365日和服だった昔の人はどうしてた?

ずっと苦しかった?と問うと、答えは明確です。

 

「苦しい着付は、なにかが間違っている証」

いつもそうお伝えしています。

 

 

3「和装はお金がかかりそう」

 

浴衣やお家にあるもの、お下がりで始められますし

木綿や洗えるアイテムなら、ランニングコストほぼゼロ。

木綿・浴衣の洗い方はこちらをご覧ください

 

「お金がかかりそう」それは特別な着物を

イメージしているからではないでしょうか?

例えば作家物の絹の着物は、芸術品レベル!
いろんなシーンのいろんな着物を使い分け、がミソです。

 

 

4「浴衣と着物は違うものなんでしょ?」

 

歴史的に見れば違うルーツ
だけど「かたちが同じ」なんです。

 

 浴衣は肌着すぐ上に着る

 着物は肌着の上に襦袢、その上に着る

 

ルーツはちょっと漢字が多くなりますが

浴衣は平安貴族の蒸し風呂の中で着るサウナウェア

 「湯帷子(ゆかたびら)」が語源。

 

着物はハレとケの幅はとても広い衣服。

 ルーツは「十二単の下着」えっ!?

 

 

平成に入ると浴衣と着物の差はあいまいになり、ボーダーレス化。

今や浴衣は「薄手の木綿着物」として着ることもできますから

ますます出番が増えますね。

 

 

5「和服はめんどくさい?」

 

かぶれば完了するワンピースよりは、手間はかかります。

着付も、準備も、片付けも、たまにある針仕事。
でもそれは、ていねいに洋服と向き合ったら同じこと。

二児の母で仕事かけもち、家族から

「ズボラ」と言われる私でも和装にしようと思えるのは

めんどうレベルが大したことないからです。

 

そして、少しのめんどうの対価として

和服から受け取れるもの・・・プライスレス

 

ブランコ、なわとび、家事、育児、お仕事

なんだってできますよ! ※泳ぐ以外